「ごめんね、刑事クン」
それが何に対してのごめんねなのだか、わかるような気はしたけれど、茜はくるぅりと丁寧に振り返り、何がですかと敢えてたずねた。
あ、今たぶん、唇の端引きつってる。
「今日は非番だったそうじゃないか?それなのに、ぼくのために一肌脱いでもらっちゃって」
「いや、脱いだ覚えもありませんし。暇そうな刑事はわたししかいないんですから仕方ないですよね」
挙句の果てに死体の第一発見者。ついたオチがそれか。
はああ、と大げさにため息を漏らしながら、自嘲気味に茜がこぼす。
反して、牙琉検事はさわやかすぎる、お手本のような笑顔。
「でもたぶん、そうでもしなきゃきっと来てくれなかったろ?」
検事としての仕事はもちろん、音楽活動も片手間とは言いがたい覚悟で臨んでいたのだ。
「は?」
「次は素直にプラチナシートを用意してもいい?」
きみに、聴いて欲しい。
それが何に対してのごめんねなのだか、わかるような気はしたけれど、茜はくるぅりと丁寧に振り返り、何がですかと敢えてたずねた。
あ、今たぶん、唇の端引きつってる。
「今日は非番だったそうじゃないか?それなのに、ぼくのために一肌脱いでもらっちゃって」
「いや、脱いだ覚えもありませんし。暇そうな刑事はわたししかいないんですから仕方ないですよね」
挙句の果てに死体の第一発見者。ついたオチがそれか。
はああ、と大げさにため息を漏らしながら、自嘲気味に茜がこぼす。
反して、牙琉検事はさわやかすぎる、お手本のような笑顔。
「でもたぶん、そうでもしなきゃきっと来てくれなかったろ?」
検事としての仕事はもちろん、音楽活動も片手間とは言いがたい覚悟で臨んでいたのだ。
「は?」
「次は素直にプラチナシートを用意してもいい?」
きみに、聴いて欲しい。
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